漫画「海が走るエンドロール」感想
先日「映画大好きポンポさん」という映画を見たんだけど、そのつながりなのか新刊で最終巻がでたからなのか、Amazon君が漫画の「海が走るエンドロール」をおすすめしてきたので一気読みした。
ストーリーとしては夫と死別したばかりの映画好きの65歳のおばあちゃんが、ある青年とであったことで”作りたい側”であることを自覚し映像制作への道へ進んでいく……みたいな話。
ポンポさんと続けて映画製作をする人の作品だったけど、ポンポさんが「自分にはそれしかない」みたいな青年主人公であったのに対して、海が走るエンドロールは今までの自分の人生をもって自分の熱を形にしていく話というかなんというか、創作の話であるけど仕事の情熱の話ではないという珍しい感じではあった。
主人公のうみ子さんがとてもいい人なんだけど、いい人というだけではない深い内面性を持っている人で、海君とも恋愛関係というわけではなくお互いに深く影響しあっているけど依存はしていないみたいな関係性の描写がすごく巧みな感じがあった。全体を通して海がメタファーとして出ていて、「足が波にさらわれる」というのがお互いがお互いに強い影響を与え合うのを表現していたけど的確な言葉だなと思った。
創作者は孤独と言うけれど、そもそも人生自体が孤独であり。人と人はお互いに波のように邂逅したり互いの船へ風を運んだりするけれど、孤独であることを自覚し自分の船をなんとか前に進めるしかないのだなという。
一気読みしたけど素敵な作品でした。映画の話も出ているようでそちらも楽しみだなという感じ。