映画「アポカリプスZ ~終末の始まり~」感想
この記事にはネタバレが含まれます。
スペインを舞台にしたゾンビサバイバルアクション映画。
なかなかゾンビもののお約束をしっかり押さえたいい感じの映画だった。感染の広がり、豹変した隣人、はたして信用できるのかわからない軍と政府、終末世界に適応して倫理観を失った略奪者たちの集団、バイクや車でのゾンビチェイス、子供たちや猫とのふれあいでの緊張感の緩急などなど。なんというか丁寧にスペインを舞台にしたゾンビ映画を作るぞという気概がよかった。
ちょっと残念なのがラストで安全だと思われたカナリア諸島も安全ではなかったと判明、次作へ続く……みたいにやっちゃったところ。ちゃんと1作で締めてくれればそれなりに良作ゾンビ映画として評価されてたと思うんだけどどうも色がでちゃったね……。まあたしかに離島とはいえカナリア諸島だけが隔離されてて安全なわけがないから変ではないけどちょっとね。
スペイン・カナリア諸島でハンタウイルス集団感染疑いのクルーズ船受け入れへ スペイン保健省(TBS NEWS DIG Powered by JNN) - Yahoo!ニュースnews.yahoo.co.jpとか言ってたら現実でもリアルタイムにハンタウイルスってやつがスペインででてて、なんか現実とリンクしてる感じですごい。
昔はゾンビパンデミックはファンタジー感がすごい感じだったけど、コロナを経て世界規模でのパンデミックとかロックダウンとか経験したアフターコロナの現実だと、パンデミックというところまでは普通にあり得ることという肌感覚で昔のゾンビものとは語り方がかわったよなという感じ(さすがにゾンビ化したうえに1か月以上食べなくても謎に生き続けるウイルスはいまでも荒唐無稽な感じだけど)。
ゾンビもの映画はなんというかヒューマンドラマになりがちだけど、ウォーキングデッドみたいに何作も続いて資源が尽きた後で精神的に強くなりすぎて生存者たちがゾンビを怖がらなくなるまで行くとなんか面白くなくなるんだよな。1作目がいちばんおもしろい。
バイオハザードにするとかショーンオブザデットみたいに馬鹿馬鹿しい感じのゾンビ映画にするなら最初っからそういう映画ですってしてくれないとね。「28時間後」のシリーズも擦りすぎてつまらん。原始部族みたいな謎の教団とか出てくるやつもあるけどあれはいったいなんなんだ、まじでつまらん。
まあスペイン発のゾンビ映画というちょっと新鮮な感じの(ラスト以外は)良作ゾンビ映画でした。